島根県警は夏の暑さ対策の一環で、日中の街頭活動時にサングラスを着用できる警察内部の規定を新たに設け、運用を開始した。サングラス着用に関する規定はこれまでなかったが、健康管理と働きやすい職場づくりにつなげようと明文化。制服姿で店に入り飲料水などを購入することも推奨している。
買い物を目的とした制服での店舗の訪問は、買い物客らに威圧感を与えないかと警察官自身が控える傾向があり、制服の上に衣類を羽織ることもあった。県警は2013年、制服を着用したまま店舗に入り、飲料水を購入しても差し支えないという指示文を出していたが、サングラスの規定を設けたのを機に、改めて周知した。
運用初日の6月27日、比津交番(松江市比津町)の七海大輝所長は、サングラスを着けてオートバイで周辺をパトロール。近くのコンビニ「ローソン松江比津店」で飲料水を購入し、従業員に特殊詐欺への注意を促した。
県警は県民と接する場面では、威圧感を与えないためサングラスを外すよう指示している。七海所長は「ルールが明確になったことで、店舗に立ち寄りやすくなる」と話した。(足立篤史)