石畳に広がる光跡 大山参道 ヒメボタル、幻想的

 国立公園・大山の中腹にある大神山神社奥宮(鳥取県大山町大山)に向かう石畳の参道周辺で、陸生ホタルのヒメボタルが舞い始めた。歴史を刻む参道で幻想的な光景を見せている。

 ヒメボタルは体長6~9ミリ。「森のホタル」とも呼ばれ、大山では標高約750メートル付近の中腹から広く生息している。

 4日は午後8時ごろから光り始めた。チカッ、チカッと短い間隔で光を放つのが特徴で、暗闇が増すにつれ、光跡が広がった。撮影に訪れた米子市内の40代女性は「石畳とホタルの光がマッチして幻想的。出始めは数は少ないが、はかない風情が感じられる」と話した。

 県西部のホタルに詳しい日野町公民館の神庭賢一館長(66)は「各観賞地ともほぼ例年並みの出始め。ヒメボタルは暗闇を好むので、観察のマナーや服装などに注意しながら観賞してほしい」と話した。

 ピークはこれからで、13日には近くの大山自然歴史館が観察会を予定(既に募集締め切り)。

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