汚泥処理過程で発生、消化ガス 都市ガス代替可否を検証 脱炭素つながる期待

 微生物の働きで水素と二酸化炭素から都市ガスの原料となるメタンを生成する「バイオメタネーション」の実証実験に、鳥取市と鳥取ガス(鳥取市五反田町)などが協力している。下水処理場の汚泥処理の過程で発生する消化ガスでメタンを生成し、都市ガスの代替として活用できるかを検証する。事業が本格実施すれば脱炭素化促進にも期待ができる。

 実験は、日立造船(本社・大阪府)と日本下水道事業団(東京都)の共同研究体が実施し、同市の秋里下水終末処理場内に、微生物の働きでバイオメタネーション反応を起こす専用装置「メタン化反応槽」を設置する。装置内で、汚泥処理の過程で発生する消化ガス(メタン約60%、二酸化炭素約40%)と消化汚泥に水素を加えることで、二酸化炭素をメタンに変換。消化ガスをメタン濃度95%以上の高濃度メタンに変化させる。

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