天神川改修促進期成同盟会(会長・広田一恭倉吉市長)は10日、倉吉市のエースパック未来中心で総会と意見交換会を開いた。総会で承認した防災と減災、流域の治水対策を求める要望書を国土交通省倉吉河川国道事務所に提出した。
期成同盟会は、県中部を流れる天神川水系の流域市町(倉吉、湯梨浜、三朝、北栄)で組織。総会には関係者ら約30人が出席した。
広田会長が昨年8月に発生した台風7号による被害に触れ「引き続き、治水、浸水対策をしっかり進めてもらいたい」とあいさつ。要望書では、治水事業の継続的な予算措置や関係機関との連携、良好な河川環境の維持を求めており、広田会長が同事務所の高橋渉所長に手渡した。
意見交換会では、同事務所と県が管理する天神川水系の整備状況などについて説明。昨年8月14~15日未明の大雨については、天神川で過去に浸水被害があった雨量を上回る記録的な雨量を観測したものの、緊急対策などで河道掘削や樹木伐採を進めたことにより、湯梨浜町地内で約0・5メートルの水位低減効果を発揮したと報告した。(前田雅博)