農業課題解決にプログラミング DXハイスクール 倉吉農高で授業

 デジタル分野での人材育成を国が支援する「DX(デジタルトランスフォーメーション)ハイスクール」の採択校に選ばれた倉吉農業高で11日、農業分野で活用できるプログラミングについて学ぶ授業が始まった。初回は生物科の1年生10人が、教材開発会社「スクーミー」(山梨県)の担当者から専用の小型コンピューターと各種センサーを使ってプログラミングの手順を教わった。

 同校は「農業と情報」の科目で情報通信技術(ICT)を学習。プログラミングは、農業が抱える課題を解決する一つの方法として導入した。

 授業では、同社の松嶋陸さんがパズルを組み立てるように直感的にプログラムを作るためのアプリや、つなげるだけで動くセンサーコネクターの仕組みについて説明。生徒たちは一人一人が端末に機器をつなげ、プログラミングの基礎を体感した。

 グループ別に温度や音、赤外線のセンサーを用いたプログラムも発表。延崎友哉さん(15)は「一段と興味を持った。世話をしている牛舎で、センサーに感知して電灯とラジオが自動的に付くようなプログラムを考えたい」と意気込んだ。

 鳥取県内では8校が「DXハイスクール」に採択され、同校は全生徒を対象に農業に特化したプログラミング教育を実施。図書館内には、自主的にツールが活用できるコーナーも設置した。竹内善一校長は「プログラミング教育などを通して、生徒に農業課題を解決する力を身に付けさせたい」と話した。(前田雅博)

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