とっとり賀露かにっこ館(鳥取市賀露町西3丁目)の体験用水槽が新装され、20日にお披露目を兼ねた記念イベントが行われた。子どもたちは新しい水槽に移されたネコザメやイトマキヒトデなどを手で触り、水中の生き物の不思議な感触を楽しんだ。
同館の体験用水槽は、生き物とふれあう「タッチング体験コーナー」が子どもたちの人気を集めている。
新しい体験用水槽は横5メートル、奥行き1・2メートル、高さ65センチの大きさ。古い水槽はスタッフの自作で劣化が進み、安全面や利便性に課題があったため、新水槽の購入費用をクラウドファンディング(CF)で募集。2カ月で197人が協力し、目標額の250万円を超える287万円が集まった。
この日は、市民らの支援で購入された待望の水槽を見ようと、多くの家族連れらが来館した。同級生5人で訪れた浜坂小4年の松本虎太郎さん(10)は「ネコザメがざらざらしていてかわいかった」と満足げな様子だった。
尾崎雅雄館長は「きれいな水槽になり、早速100人以上に来ていただいて感謝している。今後もタッチングや餌やり体験などで活用していきたい」と力を込めた。