忙しい大人へ30分防災学習 福生中生徒がゲーム開発中

 大人に防災知識を学び直してもらう機会をつくろうと、福生中(米子市上福原)の生徒らが災害発生時の行動を考える大人向け防災ゲーム「SHYG(シャイグ)」の開発に取り組んでいる。クラウドファンディング(CF)で29日まで制作費の支援を募っている。

 開発しているのは同校3年の曽田将瑛さん(14)、田辺和成さん(14)、後藤彩心さん(14)、平田晴一さん(14)の4人で立ち上げた「ソタクリエイト」チーム。多忙な大人は防災知識を更新する機会が少ないことに着目し、総合的な学習の時間に手軽に防災を学べるゲームを発案した。

 ゲームは地震発生を想定し、参加者がそれぞれ最適な行動をカードで選択する。進行とともに津波や土砂災害、群衆のパニックなどが発生して状況が変化し、最終的に安全な場所と十分な食料が確保できればクリアとなる。1回約30分と短時間でプレーでき、ゲームマップは実在の場所などに合わせてアレンジ可能。毎回展開が変化することで繰り返し遊んで知識を深められるのが特長という。

 CFは目標50万円で実施し、支援金と県の補助金を活用してシャイグ50個を制作する。11月には福生東公民館(同市皆生4丁目)で完成品を披露する体験会を予定している。リーダーの曽田さんは「大人も定期的に防災を考える入り口としてゲームを活用してもらいたい」と期待した。

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