甲冑姿の時代行列、勇ましく行進 倉吉せきがね里見まつり

 滝沢馬琴作「南総里見八犬伝」のモデルといわれる安房国館山(千葉県館山市)の領主・里見忠義の最期の地となった倉吉市内で1日、「倉吉せきがね里見まつり」が行われた。甲冑(かっちゅう)姿の主従一行が市内を練り歩く時代行列や、八賢士をテーマにしたステージイベントがあり、市民らが無念の死を遂げた忠義と家臣たちをしのんだ。

 忠義と「八賢士」と呼ばれる8人の家臣が葬られている大岳院(同市東町)では法要が営まれ、広田一恭市長や関係者らが焼香や献花で先祖を弔った。

 時代行列(NPO法人養生の郷主催)は、参加を希望した9人が忠義と八賢士に扮(ふん)し、白壁土蔵群周辺を勇ましく行進した。犬川荘助義任役を務めた森脇涼介さん(53)=兵庫県姫路市=は「八犬伝の歴史が好きだったので、参加できてうれしい」と話した。

 市関金都市交流センターでは、打吹童子ばやしや関金子供歌舞伎保存会が八賢士をテーマにした太鼓の演奏や歌舞伎を披露。このほか、会場に散らばった八つの玉を集めると景品がもらえるスタンプラリーやコスプレ体験ブースなどもあり、多くの来場者でにぎわった。

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