縁結びや家内安全、商売繁盛などの神様で知られる若桜町三倉の江嶋神社で1、2両日、因州若桜弁天大祭が営まれた。初日の宵宮では神職の神事があり、家族の健康などを祈る参拝者の姿が見られた。
同神社は市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)を祭り、古くから「弁天さん」として親しまれ、拝殿後ろの大岩には神の使いとされるヘビとカエルがすむとの言い伝えがある。毎年9月の「初巳」に当たる日には大祭が開かれている。
1日は休日に合わせて訪れる家族連れのほか、若桜駅(同町若桜)を出発して徒歩で弁天さんへ向かうナイトウオークの参加者など参拝者が相次ぎ、夜には恒例のご縁福餅まきなどで参拝のピークを迎えた。
近くから来た田中圭子さん(72)は「父や主人、子や孫の安全を願い約20年通っている。1日でも長く健やかに暮らしたい」と話し、なでた部位の不調が改善することを願い、ヘビとカエルの像に手を合わせていた。(後藤昇一郎)