町の魅力を再認識 岸本中生ら 観光地巡り意見交換

 岸本中(伯耆町吉長)の生徒らがバスで町内の主要観光地を巡り、町の良さや将来像について大人たちと意見を交換するツアーが夏休み期間中に開かれた。生徒らは訪問先での体験や大人との意見交換を通じ、地域の魅力を再認識した。

 保護者や住民らが学校運営に参加する「コミュニティースクール」の一環で、同校の学校運営協議会が初めて実施。生徒や同協議会の委員ら19人が参加した。

 大山まきばみるくの里や桝水高原などを訪問。名物のソフトクリームを味わったり、天空リフトに乗って景色を楽しんだりして町の魅力を満喫した。

 意見交換では、生徒らが「ただ自然があるだけでなく観光資源として活用している」「友達や家族と楽しめる場所がある」と町の良さを発表。「町をよりよくするにはどうすればいいか」という質問には、「田舎だが新しいものも取り入れる今の姿勢を変えなくて良いのでは」と答えるなど、大人たちが中学生の素直な感性に驚く場面もあった。

 3年の長谷亜椰さん(15)は「豊かな自然を生かしたキャンプ場など、元々あったものを生かしながら新しいものを取り入れるのが町のいいところだと発見できた」と気付きを得た様子。ツアーを企画した古田麻理子委員(42)は「『こうなってほしい』という意見が出ると思っていたが、今の姿を肯定的に捉える答えがあって驚いた。中学生の地元への愛着を感じることができた」と話した。

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