海岸ごみの現状紹介 青谷高ソーシャルアクション同好会 ボランティア・アワード表彰

 「地元の海を裸足(はだし)で遊べる海へ」-。海岸に流れ着いたごみの清掃や調査に取り組む青谷高ソーシャルアクション同好会が、ボランティア活動に取り組む高校生を応援する「ボランティア・アワード」で表彰された。8月には東京都内で、受賞校が取り組みを紹介する大会に参加した。

 同好会は、授業での海岸清掃で海のごみ拾いに関心を持ったのをきっかけに、海の課題に関するポスターで競うコンテスト「うみぽす甲子園2023」に出場し、審査員特別賞を受賞したメンバーを中心に今年5月に発足した。現在は9人で、青谷海岸や鳥取砂丘、白兎海岸でのごみ拾いのほか、海岸の歴史などを調べている。10月には地元住民らと一緒に地引き網とごみ拾いをセットにしたイベントも企画している。

 大会には、いずれも2年生の横山晴己さん(16)と田中龍哉さん(17)、山本柚花さん(16)、小竹花実さん(16)の4人が代表して出場。会場では、取り組みを紹介するポスターのほか、韓国やロシアから鳥取の海岸に流れ着いたごみで作ったアートを展示した。

 他校の取り組みを学び、同世代の活動に刺激を受けたという生徒たち。「地域の人と一緒に大きなごみアートを作りたい」(山本さん)、「たくさんの人を集めてごみ拾いをしたい」(田中さん)、「ごみを一つでも減らしたい」(横山さん)と、新たな夢を膨らませる。小竹さんは韓国からのごみが流れている現状を踏まえ「向こうに行って、向こうの高校生と一緒に活動したい。夢は世界進出」と掲げた。(田子誉樹)

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