高校生らの自転車運転の安全意識を高める交通安全教室が18日、鳥取市湖山町北2丁目の鳥取商業高で開かれた。スタントマンが多様な形態の事故をプロの演技力で再現し、約440人の全校生徒はリアルな交通事故の怖さを実感した。
JA鳥取いなばとJA共済連鳥取が主催し、スタントマン7人が自転車の飛び出しによる衝突事故や、大型トラックの左折巻き込み事故などを再現した。生徒らはグラウンドに響きわたる、スタントマンがフロントガラスにぶつかる音に驚きの声を漏らし、自転車が車の下に巻き込まれる様子に息をのむなど、真実味のある事故再現にくぎ付けとなっていた。
県警によると、今年の県内の自転車乗用中の交通事故は8月末までで68件発生している。このうち、高校生は17件、中学生は8件を占めており、下校中の発生が多いという。
自宅から駅まで自転車通学する生徒会副会長3年の薮内大希さん(17)は「自転車は被害者にも加害者にもなることが分かった。ヘルメット着用の大事さも再確認できた」と話した。