「日本遺産但馬麒麟獅子舞フェスタ」 地域独自の舞で魅了 道の駅浜坂の郷 但馬・因幡の6団体出演

 但馬、因幡(鳥取県東部)の両地域に伝わる伝統芸能「麒麟(きりん)獅子舞」の魅力をアピールする「日本遺産但馬麒麟獅子舞フェスタ」が23日、新温泉町栃谷の道の駅山陰海岸ジオパーク浜坂の郷で開かれた。両地域から6団体が出演し、特設ステージでバラエティーに富んだ麒麟獅子舞を披露した。

 フェスタは2019年の日本遺産認定を機に知名度向上や後世への継承につなげようと始まり、但馬では3回目になる。

 今回は居組、御火浦、千谷(同町)と浦富(鳥取県岩美町)の各保存会、芦津子ども獅子舞の会(同県智頭町)が出演。麒麟獅子舞を通じて地域活性化を図る「キリノロジークラブ」(鳥取市)の坂野靖代表による解説もあり、来場者は地域ごとの特徴に理解を深めながら、興味深そうに舞に見入っていた。

 この日は、新温泉町歌長に伝わる歌長太神楽保存会も特別出演し、天狗(てんぐ)と獅子のユーモラスな舞を披露。鳥取市から見物に来た藤原剛さん(39)と妻の有里さん(39)は「天狗と獅子のやりとりが楽しかった」と話し、息子の崇陽さん(7)は獅子に頭をかんでもらってご機嫌だった。

 但馬地域麒麟獅子舞保存会の西脇明会長(79)は「こうした発表の機会が、担い手のやる気につながると思う」と話していた。

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