晩生(おくて)の赤梨「新興」の査定会が1日、北栄町の県園芸試験場で行われた。今季は糖度、玉太りとも平年並みで、形も良く、おいしい梨に仕上がった。晩生梨のトップを切り、県内や関西などへ向けて5日から出荷される。
新興は400グラム以上になる大玉品種で、適度な甘さと優しい酸味が特長。県内では、湯梨浜町東郷地区や琴浦町、八頭町などで808戸が生産している。今年は高温障害やカメムシ被害も抑えられ、順調に生育した。
県内各産地から持ち込まれた100個を査定した結果、平均重量は510・2グラム(前年489・8グラム)、平均糖度は13・2度(同13・3度)と平年並み。等級割合は最も良い「赤秀(あかしゅう)」が過去最高の71%だった。
湯梨浜町久留の生産者、唐崎大義さん(32)は「形、玉太り、糖度がバランス良く仕上がった。味わい深い梨なので、ぜひ食べてほしい」と話した。
JA全農とっとりは、出荷量248トン(前年比13%減)、販売額1億2400万円(同10%減)を見込む。