落語きっかけに元気を 11月 笑福亭銀瓶さん独演会 市民有志が7年ぶり企画 「みんな集える良い機会に」

 落語家、笑福亭銀瓶さんの韓国落語をきっかけにその人柄や芸にほれ込んだ鳥取市の市民有志が、7年ぶりに銀瓶さんの独演会を企画した。来月の開催に向けて、「落語を通して地域を盛り上げよう」とポスターやチラシを配って来場を呼びかけている。

 同落語会は、文化交流や語学講座を通して韓国に関心のある市民らが鳥取公演実行委を立ち上げ、2010年から開いてきた。17年の第6回公演でいったん途切れ、その後のコロナ禍で想定外の長い中断に。今年6月、銀瓶さんから「そろそろどうか」と連絡が入り“復活”の機運が盛り上がった。

 銀瓶さんは上方落語の伝統を守りながら、在日韓国人3世として韓国語落語にも取り組む実力派で、実行委の村山繁さん(73)は「明るい人柄がにじみ出ていて、キレもある」と絶賛。同じくメンバーの田中英子さん(78)は「元気がもらえるので久しぶりに楽しみ」と声を弾ませる。

 今回は落語3席で、演目は当日のお楽しみ。終演後には演者と観客の垣根を越えて交流できる「お楽しみ抽選会」もある。

 実行委世話人の福島良さん(52)は「みんなが一堂に集える良い機会になるので、知り合いとの再会や共通の趣味を持った人たちの出会いの場として地域活性化の一助になればうれしい」と期待を膨らませていた。

 ◇落語会「銀瓶の鳥取でぎんぎん!」は11月24日午後2時半から、鳥取市西町3丁目のわらべ館で。前売り2500円、当日500円増し。定員150席。前売りが完売の場合、当日券の販売は行わない。問い合わせは電話090(6418)6636、田中さん。

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