地域貢献活動に取り組む倉吉市の鴨川中の3年生28人が23日、広田一恭市長に活動の成果を報告した。少子高齢化が進む中、取り組みを通じて見いだした地域の課題と解決策を提言した。
生徒らは総合的な学習の時間を活用し、地元への理解を深める「関金いきいきプロジェクト」に取り組んでいる。6日に地元スーパーの関金ストア(同市関金町大鳥居)で開催された開店半年イベントに参画し、地元産野菜の販売や関金観光ツアーなどの事業に取り組んだ。
報告会は、班ごとに活動内容を説明。地域の穴場マップを制作した班が「子どもが遊べる場所が少ない」と指摘したほか、来場者アンケートを実施した班は50年後の関金について半数以上が「縮小・衰退する」と回答したと発表した。その上で、地域に人を呼び込むイベントの開催や雇用の拡大、観光資源である温泉の活用などを要望した。
広田市長は中学生からの提言に感謝し、遊具の増設について「子どもが生まれても遊具がなければ寂しい思いをする」と検討する考えを示した。また、「地域のにぎわいづくりに向け、来年度以降も活動を続けてもらえるよう、後輩に伝えてほしい」と呼びかけた。(井田慎一)