境港市渡町の日御﨑神社(門脇紀文宮司)で2日夜、恒例の節分祭が行われた。総代や今年の干支(えと)である巳(み)年生まれの氏子らが「福は内」と参拝客に向かって豆を入れた小袋や御幣をまき、1年の幸福と無病息災を願った。
境内には地元の家族連れなどが詰めかけ、まかれた豆をつかもうと懸命に手を伸ばした。同神社に「鬼はいない」(門脇宮司)ため「鬼は外」とは言わずに「福は内」だけを繰り返した。
小学生の頃から訪れているという同市渡町の大学2年、井上雄大さん(19)は「楽しく豆を取った。高齢化している地域の伝統行事なので、大切にしていきたい」と話した。
(堀田裕史)