ジビエの消費拡大につなげようと、大山恵みの里公社は、大山町産のイノシシ肉を使った新商品「大山ジビエカレー」を発売した。道の駅大山恵みの里(同町名和)で取り扱っている。
町内でイノシシによる農業被害が発生する中、消費拡大により駆除を支援しようと、同公社が町内の猟友会有志でつくる大山ジビエ振興会と連携して開発した。
同会が獣肉解体処理施設「大山ジビエ工房」(同町羽田井)で加工したイノシシのミンチ肉を使用。二十世紀梨の果汁を入れて、まろやかなレトルトカレーに仕上げた。食品製造業の彩々(米子市)が製造を手がけ、180グラム入り788円で販売している。
4日には関係者を招いて試食会が開かれ、同会の安達忠良会長は「肉が多くかみごたえがあり、おいしかった」と太鼓判を押した。同公社の山口隆之理事長は「皆さんにおいしいと言っていただいた。少しでもイノシシの消費につながれば」と話した。
(平塚千遼)