事務所で折り込み作業をしていると、男性が訪ねてきて「ちょっと見てもらいたいものがあるので家まで来てほしい」と言う。
名前を聞くと近所の読者の黒山毅さん。家まで行ってみると畑に立っている木を指さし、夏ごろに帰省していた孫の巧さん(小学1年)が「畑に恐竜がおる」と言ったのだと教えてくれた。
確かに、その面影はあるが、お孫さんが見たころより、季節が進み恐竜の背ビレの様に見えていた木の葉が枯れ落ちてしまい、恐竜の首から先だけが目立つような姿に変わってしまっているのだという。
黒山さんは、長年畑にある木に恐竜の姿を重ねた孫の感性と想像力の豊かさに笑みを浮かべていた。