38回目を迎える鹿野ふるさとミュージカル鳥取公演の練習が、大詰めを迎えている。今年の上演は「鹿野にはかっぱやまどりくもの糸!」で、鹿野の「譲伝寺」近くに住んでいたというかっぱ伝説や鳥取県中部の人形峠に伝わる大蜘蛛(ぐも)伝説などを元にしたオリジナルの物語。子どもから大人まで楽しめるファンタジックな作品に仕上がった。
毎週金曜と土曜日の夜、鳥取市鹿野町鹿野の町農業者トレーニングセンターで、子役11人を含む30人が猛練習に励んでいる。1月25日には、第2回の公演から同ミュージカルを支える京都市のかつら専門業者「丸善」が練習会場に訪れ、各役者のかつら合わせを行った。ヒロイン役の山本七海さん(鹿野町)は「かつらをかぶると身も心も引き締まり、より一層頑張れます」と意気込んだ。
鹿野ミュージカルは、かつら以外にも音響や照明、振り付けなどをプロが支えており、鹿野町民音楽祭実行委員会事務局長の徳岡義広さんは「超一流の皆さんに支えられ質の高いミュージカルになっている。今年は、長年参加していた若者の多くが、子どもたちを連れて親子で舞台に帰ってきてくれた」と話した。
◇ミュージカルは2月23日、鳥取市民会館で午後2時開演。前売りチケットは、一般=1500円(当日1800円)、高校生以下=千円(同1300円)。同町内の公共施設などで販売している。問い合わせは、同実行委(info@shikano.net)