「名探偵コナン」への愛にあふれるITエンジニアによる北栄町の関係人口創出プロジェクトの成果発表会が26日、町大栄農村環境改善センターを主会場に開かれた。県外者の目線で立案したコナンファンを町内に周遊させるスタンプラリーや謎解きイベントが示され、手嶋俊樹町長らが実現を視野に聞き入った。
同プロジェクトに参加したのは、20~30代の5人のITエンジニア。昨年12月に同センターでの企画会議に参加し、その後は2チームに分かれて千葉、埼玉、神奈川、広島の各県でリモートワークをしながら案を練り、成果を発表した。
町内の飲食店を巡るスタンプラリーを考えたチームはスタンプラリーのシート案を示したほか、経済効果にも言及。別のチームは、町内外のコナンファンでグループを作って謎解きに挑む企画を提示し、参加者による交流会を設けることも盛り込んだ。
手嶋町長は「2チームとも町の課題を認識しており、観光客を分散する提案だった。町と観光協会でさらに考え、ぜひ採用したい」と述べ、実現に向けて取り組みを進めることを示唆した。