災害時の自助大切さ学ぶ 市社協が子ども向け講座

 子どもたちに防災や減災について考えてもらうイベントが、倉吉市福吉町の倉吉福祉センターであった。大学生が1人暮らしの経験を踏まえて自助の大切さを子どもたちに伝え、災害時に持ち出す「防災ボトル」を作るワークショップを行った。

 イベントは、2016年の鳥取中部地震の教訓を次世代に伝えていこうと、倉吉市社会福祉協議会が22年から毎年開催。今年は鳥取看護大と鳥取短期大の防災ボランティアサークル「ToCoToN FAST」が講師を務め、同市内の小中高生や地域住民など41人が参加した。

 参加者は5班に分かれ、「災害には何があるか」「自助と共助ではそれぞれ何ができるか」について協議したほか、防災ボトルに何を入れるかを発表。市社協が独居の高齢者世帯に配る非常持ち出し袋の袋詰め作業も手伝った。久米中2年の市場遥さん(14)は「家族と防災について話し合いたい」と話した。

 同サークルの藤原寿人さん(21)=同看護大3年=は「自分の身を守れなければ共助はできない。将来、親元を離れても防災意識を忘れないでほしい」と呼びかけた。

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