日南トマトの栽培農家を育成 就農サポートチームが発足

 日南町で新たに特産のトマト栽培に取り組む農家を育成しようと、JAや自治体などでつくる「日南トマト就農サポートチーム」が発足し3日、米子市内でキックオフ会議が開かれた。同町、JA鳥取西部、同町産業振興センターなどの関係機関が連携し、新規就農者が安心してトマト栽培ができる環境を整え、担い手の確保につなげる。

 日南トマトは、標高400~600メートルの準高冷地で朝晩の寒暖差を生かして育てられ、トマト本来のしっかりした甘みや酸味、香りがあるのが特徴。過疎高齢化で農業の担い手不足が課題となる中、関係機関が連携して就農支援体制を整備することで、全国の就農希望者から選ばれる産地を目指す。

 サポートチームは、リクルート部、育成部、事業検討部の3部門で構成。新規就農希望者を掘り起こす「産地体験会」の実施や、支援者ごとの研修計画作り、国の補助事業の有効活用法の検討などを行う。

 この日は、サポートチームで支援する第1号の深沢友春さん(40)の認定式もあり、JA鳥取西部の中西広則組合長から認定証が手渡された。深沢さんは米子市出身で、会社員を経て農業研修生として2年間、同町で学んだ。今後1年間はサポートチームの支援を受けながら、栽培や経営計画作りなどに取り組み、独立就農を目指す。

 深沢さんは「手厚い支援でありがたい。経験を生かし日南トマトの生産拡大に貢献したい」と意気込んだ。

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