インバウンド(訪日客)の回復や大阪・関西万博の開幕を控え、飲食事業者が訪日客らに喜ばれる鳥取県産食材を使った料理を学ぶ「おもてなしの日本料理研修会」が、倉吉市小田の伯耆しあわせの郷で開かれた。県調理師連合会の知久馬惣一会長が実演を交え、タイの姿造りなど迫力あるメニューを紹介した。
研修会は、県産食材の良さを引き出しながら、観光客をもてなしてもらおうと県食パラダイス推進課が企画。県内を中心に、27人が参加した。
知久馬会長は巧みな手さばきで、躍動感のあるタイの姿造りを実演。鳥取和牛のステーキに添える梅おろしやニラみそも紹介し、試食した参加者らは県産食材の魅力を体感した。オオエバレイステイ鳥取=八頭町下野=のシェフ、岡垣成明さん(44)は「肉料理のアイデアを取り入れ、海外や県外のお客さんに提供したい」と話した。
同課の田中恭子課長は「実演を見て技術を高め、鳥取県の豊富な食材を生かした料理を提供してほしい」と期待した。