琴浦町出身の写真家、塩谷定好(1899~1988年)の弟子、山根喬市さん(87)=倉吉市関金町泰久寺=の個展「麗しき東大山」が、同市住吉町の市文化活動センターリフレプラザ倉吉で開かれている。自ら山野に入って撮りためた珠玉の風景写真が、来場者を引き込んでいる。13日まで(10日休館)。
山根さんは塩谷氏の写真に感銘を受け、20歳ごろに弟子入り。「自然を愛する想い」と「詩情豊かな表現」を信条に、野山や植物などの作品を中心に撮影に取り組んでいた。98年には塩谷門下生による写真家集団「風」を設立し、個展やグループ展の開催にも尽力した。
会場にはモノクロ作品を中心に、大山で撮影した14点を展示。山根さんの義理の娘、裕子さん(63)は「白黒の世界から醸し出される音や光など、自然の情緒を感じてほしい」と話した。