菓子の製造・販売を手がける宝製菓(琴浦町逢束)が、同館の目玉作品、アンディ・ウォーホル作「ブリロの箱」を模したパッケージの菓子を開発した。30日の鳥取県立美術館の開館に合わせて販売を始める予定で、同社は「鳥取県の新しい土産になってほしい」と期待している。
商品開発は、県がブリロの箱の購入を発表した2022年秋ごろ、「地元企業として県立美術館を盛り上げよう」と検討を開始。23年秋、県や倉吉商工会議所の手引きで、日本美術著作権協会(東京都)から米国・アンディウォーホル財団にデザインの使用を申請し、昨年末に許諾された。
商品は「『ブリロの箱』黄金(こがねいろ)のポルボローネ」。パッケージは手のひらサイズで、箱の側面は実物と同じデザイン、上面には県立美術館のロゴを配した。箱の中には、県産バターを使った同社の人気商品で口の中でほろほろと崩れる食感が特長の「ポルボローネ」が入っている。
同社の瀧下亨営業本部長は「県立美術館とアンディウォーホル財団、弊社の共同作品。来館の土産としてぜひ購入してほしい」と話した。
6個入り、660円(税込み)。30日から同館の売店や県内観光施設などで販売される。