「生活に彩り添える」 九谷焼作家四代徳田八十吉さん 4月作品展PR

 石川県小松市在住の九谷焼作家、四代徳田八十吉さんの作品展が4月1日、米子市角盤町1丁目のJU米子高島屋で始まる。開幕に先立ち25日、徳田さんが同市両三柳の新日本海新聞社西部本社を訪れ、「生活に彩りを添えることができれば」と作品をPRした。

 四代八十吉さんは人間国宝だった三代の長女で、2010年に襲名。「久谷五彩」(紫、紺青、緑、黄、赤)のうち三代が使わなかった赤を用い、優しい色合いが高い評価を得ている。

 がんの闘病経験があり、三部作の一つ「紅の扉」は手術後の集中治療室の扉の向こうに「出たい」との思いを投影。快癒を経て発表した新作「真泉」では緑を基調に独自の世界観を表現した。

 会期は7日まで。つぼ、鉢、花器、水指、香炉など色の濃淡、光沢が美しい約80点が並ぶ。徳田さんは「桜咲く春は病気が治って退院した特別な季節。作品を見て元気になっていただきたい」と話した。

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