6月に「加藤登紀子コンサート」 「野の花診療所」23周年 ひと区切り 感謝込め

 鳥取市で終末期医療に取り組む医師、徳永進さんが「野の花診療所」の23周年を記念し、音楽で反戦や平和を訴えてきた歌手加藤登紀子さんのコンサートを6月7日に鳥取市民会館で開く。支えてくれる多くの人たちに感謝を伝え、“終活”の意味も込めたコンサートだという。

 野の花診療所は2001年12月10日に開設した19床(全個室)のホスピス。一般外来や在宅診療も担い、がんにかぎらず、死と向き合う人のために開かれた診療所として全国から患者を受け入れ、数々のメディアでも取り上げられてきた。

 終末期にある患者や家族を支え、その人らしい死を迎える看取(みと)りを実践してきた徳永さんも76歳。23周年をひと区切りに診療所の閉鎖や後継への委託も含めて考えているという。これまでの感謝を込めて「昔から歌声や歌の世界が好きだった。戦争下の人々の悲惨に心を傷め、反戦を心に秘めた加藤さんなら…」と鳥取でのステージを依頼した。

 戦後80年の今年は加藤さんのデビュー60周年にも当たり、「80億の祈り」と題する全国ツアーを展開中。鳥取県内には熱狂的なファンも多く、久しぶりの公演を待ちわびている。

 ◇午後3時開演。3千円(全席自由)。小学生以下は入場不可。問い合わせは電話0857(36)0087、野の花診療所(平日午前9時~午後6時)。

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