明治から昭和初期にかけて輸出用に生産された西洋古陶磁器「オールドノリタケ」の展示販売会が9日、米子市西福原2丁目の米子天満屋で始まった。数多くの製品が並び、約120年前の技術と変わらぬ美しさで多くの来場者を魅了している。14日まで。
製品は主に米国からの注文で製造、輸出され、長い歴史を経て日本に戻った品々がコレクターから珍重されている。
3階の美術画廊では24金で繊細な模様を描く「金彩」を施した花瓶や絵皿、カップ・ソーサーなどを紹介。手作業による立体的な装飾技法「盛り上げ」も注目を集めていた。
販売担当者は「海外の注文に応じて、日本にない製品を手がけていた当時の職人の技術がいかに高度であったかということを間近でご覧いただきたい」と来店を呼びかけている。
午前10時~午後6時(最終日は同4時)。