生涯の夢、「一人前」への門口 国際通年企画「橋を渡す」(15)(コモロ)

帰属意識をつなぐ伝統行事 インド洋島しょ国の大結婚式

  •  グランマリアージュを成し遂げて笑顔を見せるカズウィン・スエフ(左)と妻のシャミラッタ・サイード。カズウィンは「社会の中で新たな扉が開かれる」と感激をあらわにした=2024年12月、モロニ郊外(撮影・中野智明、共同)
  •  グランマリアージュのクライマックスで花嫁の実家に向かって行進する参列者ら。集落中に音楽が鳴り響き、近くに住む人々は羨望(せんぼう)のまなざしを向ける=2024年12月、モロニ郊外(撮影・中野智明、共同)
  • コモロ・モロニ

 熱帯地方特有の湿気に満ちた暑さに包まれて、誇らしげな夫を取り囲む参列者が一歩一歩、集落の真ん中を進んでいく。待ち受ける妻は黄金色の衣装に身を包んで華美に着飾り、人生の新たなステップに思いをはせる。

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