東京と埼玉の境にある水元公園(東京都葛飾区など)には、江戸時代に治水のために造られた大きなため池「小合溜」がある。水郷の風景を楽しみながら、今年で開園60周年の公園を散策した。
最寄りのJR常磐線金町駅からバスと徒歩で訪れた。小合溜に沿うように曲線状に広がる公園は、東京ドーム約20個分の面積を誇る。小合溜のほとりにはベンチが設置され、思い思いにくつろぐ人の姿を見かける。
メインストリートとも言えるポプラ並木を通り、交流サイト(SNS)で人気の写真スポット「メタセコイアの森」へ入った。1500本ほど植えられ、木漏れ日が美しい。思わず深呼吸をしたくなるような森では、ピクニックをする女性グループや、敷物の上でお昼寝をする人たちも。
約10ヘクタールの中央広場で紙飛行機を追いかける男性がいた。水元公園が拠点の「みずもと紙飛行機クラブ」のメンバーだ。それぞれが独自に設計をし、厚紙で組み立てた機体を飛ばす。
風を読み、ゴムが付いた発進装置「カタパルト」で紙飛行機を打ち上げると、旋回しながら1分以上飛ぶこともある。10年ほど活動する代表の永井義章さんは「飛び過ぎて何機か見失ったことがあります。東京...