「活性の高い時は仕掛けを下ろしたらすぐにアタリがありますよ」と田口さんに告げられた数秒後に仕掛けが着底した。
その瞬間だった。ゴツッ、ゴツッ、少し間をおいてゴツッ、ゴツッ、「エッー! 早速アタリ!?」と、はやる心を抑えながら電動リールのスイッチをON! 水深65メートルの海底から上がってきた仕掛けに、こいのぼりがたなびくように4尾ものカレイが付いている。
本州のカレイ釣りの常識なら1尾ずつ釣るのが当たり前、かつ、1日の釣果が4尾から10尾が相場だ。そんな先入観があったので、第1投目の結果にビックリ仰天!
「飢餓海峡」の舞台
この岩内は1954(昭和29)年「洞爺丸台風」が吹き荒れた夜、町の8割を焼失する大火災が起きている。水上勉原作の「飢餓海峡」にある強盗殺人犯による放火で町の大半を焼失させた“岩幌町”はここ岩内町がモデルだ。
200尾以上
4尾連なって幸先よし! 船首の方にふと目をやると、進藤年且さんが手巻きのリールで必死の形相で巻き取っている。進藤さんにも4尾の宗八カレイが。直後に仕掛けを上げてきた木下さんも5尾連なっての団体さんだ。
こんな調子で5人で優に200尾以上は釣り上げ、カレイ釣りは大満足。このすさまじい釣果、とくとご覧あれ!