緻密な文様を描写した有田焼などで世界的に高い評価を得ている陶芸家、葉山有樹さん=佐賀県武雄市=の作品展が28日、米子市西福原2丁目の米子天満屋で始まった。「千年の華」と題し約60点を展示販売し、訪れた人々が高度な技法に目を凝らしている。6月2日まで。入場無料。
4階催場には香炉や陶額、盤など多様な作品を展示。高さ約39センチのつぼ「創世神話の神々」は、古代エジプトの人々の創造性や神秘を学び制作した大作で、ひときわ注目を集めている。
このほか制作の原点として、葉山さんが長い年月をかけて研究を重ねている、先人の生き方の歴史などに関する著述も公開。1日までは繊細な下絵の実演が連日行われ、葉山さんは「若い世代の方々にも私の作品と仕事をご覧いただきたい」と来場を呼びかけた。午前10時~午後6時(最終日は同4時)。