出荷の最盛期を迎えている北栄町特産「大栄スイカ」を取り上げた企画展が、同町田井の北栄みらい伝承館で開かれている。同町でスイカの生産が始まって115年以上。スイカの起源から栽培の変遷まで分かりやすく紹介。企画展はその歴史をひもといている。7月23日まで。
“シャリ”という歯触りと口いっぱいに広がる甘さで人気の高い大栄スイカ。生産、販売から選果場の運営まで手がけ、スーパーブランド化に取り組んでいる大栄西瓜(すいか)組合協議会が発足して50年。節目となる今年、企画展を開催した。
展示物は多数。スイカの起源から紹介。原産地はアフリカで、大栄スイカ栽培が始まったいきさつ、過去から現在までの販売金額や単価、農家数などの変遷を折れ線グラフで分かりやすく示している。
懐かしのポスターや同町の人気スポーツイベント「すいか・ながいもマラソン」の歴代オリジナルTシャツなども展示。2008年から関東で消費キャンペーンを開始し、同年ドバイを皮切りに、その後ロシア・ウラジオストクや香港への輸出、今年、選果機がバージョンアップしたことを紹介している。
また、特大、4L、3Lと重さと大きさごとに本物さながらに表現したスイカのオブジェもあり、来館者が抱えてはその重さを実感している。同協議会の山脇篤志会長は「大栄スイカの歴史がよく分かる内容。先人の努力を受け継ぎ、おいしいスイカを作っていきたい」と話した。