鳥取県東部特産の因州和紙を使った写真展「因州和紙×写真」が23日、鳥取市二階町2丁目の五臓円ビルで始まった。八頭町出身で横浜市の写真家、水本俊也さん(50)が鳥取砂丘で撮影した写真を和紙にプリントして展示。素材の風合いを生かした作品が来場者の目を引いている。
郷土の良さを再発見する「鳥取R29フォトキャラバン」(実行委主催)のアートプロジェクトの一環。水本さんは招聘(しょうへい)作家として、写真と因州和紙のコラボを通して伝統産業や地域文化の発信に取り組んでいる。
今展では素材の魅力を知ってほしいと、因州和紙伝承工房「かみんぐさじ」(同市佐治町)の極薄和紙と、中原商店(同市青谷町)の厚手の和紙にそれぞれ同じ写真をプリントして展示し、比較しながら鑑賞できるよう工夫した。
水本さんは「写真表現の選択肢に因州和紙が増えることで、地域の活力につながれば」と話した。
展示は28、29日午後2時~4時。