一石二釣(ちょう) 釣果競争楽しみ外来魚駆除に一役 成果あり!ブラウントラウトダービー

 智頭町芦津周辺を流れる北股川で外来魚の一種、ブラウントラウトが増殖し、在来種であるイワナなどの生息が危ぶまれることから、駆除を兼ねて釣果を競う「ブラウントラウトダービー」(千代川漁業協同組合主催)が繰り広げられた。昨年を上回る駆除数に関係者は「今後も継続していければ」と意気込んだ。

 ダービーは、6月1日から8月31日の3カ月間行われ、県内外から14人の釣り人が参加。2回目となる今回は、昨年の57匹の駆除数の約3倍となる174匹に達した。

 このうち、105匹を釣り上げた大阪市の40代男性=つきナポさん=が大漁賞を獲得。大きさを競う大物賞には、50・5センチの魚を釣った神戸市の自営業、岩本裕介さん(49)=イワモさん=が輝いた。岩本さんは「初参加で大物が釣れて驚いた。帰宅後にフライにして食べるとフワフワした食感が家族にも大好評だったので、駆除も兼ねて来年も挑戦したい」と喜んだ。

 サイズ計測などの持ち込み場所となった智頭町観光協会の河村実則専務理事は「楽しみながら使命感を持って生態系維持に協力してくれる人が増えた。観光誘客にも期待したい」と笑顔。千代川漁協の谷口裕子業務課長は「魚も警戒心が強くなっているが、工夫しながら挑戦し昨年以上の釣果は大変ありがたい」と話した。(三野夏美)

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