「龍を描く女」で知られた故浜田珠鳳さんの指画展が15日、米子市東福原4丁目の鳥取銀行米子営業部ロビーで始まった。辰(たつ)年にちなんだ龍をはじめとする十指連心の世界が広がり、新春を盛り上げている。26日まで。
指画は中国に1400年前から伝わる伝統画法で、中国で学んだ浜田さんが第一人者となって広めた。とりわけ皇帝の権威を象徴する龍を好み、国内の社寺に多くの龍図を奉納している。
雲龍双幅図、龍神之図、龍の書など5点を並べた。どれも指先や爪、手のひらなどを筆代わりにして、迫力満点で描かれている。指画制作中の写真パネル、画業をまとめた年表も展示した。
鳥取銀行米子営業部の森田進執行役員部長は「浜田さんのご遺族に快く了解をいただき、地域の皆さまにお披露目できた。龍のように飛躍する年にしてほしい」と話している。