インドネシアで増えるEVタクシー、快適さに課題も?

  •  昨年末に参入したEVタクシーの「Xanh SM」(インドネシア)
  •  祖先を弔う儀式が行われた宜蘭県の郊外の墓地(台湾)

 配車アプリで呼ぶタクシーは、多くがエンジンで走行するマニュアル車だ。ただ最近は、電気自動車(EV)が来ることも徐々に増えてきた。乗るたびにEVの滑らかな走行性に快適さを覚える。そのため、最近は新規参入したEVタクシーの会社も併用している。

 ジャカルタ首都圏では、タクシー会社の最大手ブルーバードや地場新興企業スラメット・トゥンブー・アバディの「Evista」がよく使われている。そこに2024年末、ベトナムのEVメーカー、ビンファスト製のEVを利用した「Xanh SM」が参入した。ブルーバードは対抗して、これまで約300台だったEVを今年、1000台追加する計画だ。

 先日、雨が降る夜に呼んだEVタクシー。運転手は視界が悪い交差点を曲がる時に、ディスプレーのアラウンドビューモニター(映像表示支援)を使っていた。先端技術を駆使した慎重な運転は好印象だった。

 だが、しばらくすると直線道路で速度が落ちた。運転席のディスプレーに表示されている電池残量はまだ96%もある。横目でバックミラーを見ると、運転手の目がうつろだ。「おいおい」と肩をつつくと、われに返って加速していく。「走りが静かだからといって...

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