にぎわい取り戻す日まで―駅弁店営む夫婦の奮闘記

受け継いだ駅の売店は地震に襲われた。1年後、覚悟を決めた。「能登で続ける」

  •  のと鉄道の能登中島駅で駅弁を立ち売りする井田幸長さん(右)と妻淳子さん=4月5日、石川県七尾市
  •  石川県・のと鉄道
  •  のと鉄道の能登中島駅で、地元産のかきを盛った駅弁をつくる井田幸長さん(右)と妻淳子さん=3月、石川県七尾市
  •  「のと鉄道」能登鹿島駅の桜並木=4月9日午後、石川県穴水町
  •  「能登さくら駅」の愛称で親しまれる、のと鉄道・能登鹿島駅に到着した車両=4月9日、石川県穴水町

 「駅弁はいかがですか」。列車が滑り込んだホームに、井田幸長さん(52)の威勢のよい声が響いた。駅弁を入れた箱を首から提げ、降りてくる乗客に笑顔を見せる。伝統的な駅弁販売のスタイル「立ち売り」だ。

 カ...

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