鳥取市西町3丁目のわらべ館で開催中の平均年齢81歳、自称世界最高齢のアニメーション作家でつくる集団「G9+1」展で19日、メンバーと最新作の音楽を担当した作曲家の周防義和さんのトークショーが開かれた。約40人の聴衆がアニメーション制作現場の裏話などに耳を傾けた。
メンバー10人それぞれが手がけてきた劇場長編作品、テレビCMや人となりなどが披露された後、2004年に結成された同集団の誕生秘話やこれまでの足跡などがユーモアを交えて紹介された。
今年8月に完成した4年ぶりの新作「switch/on」も上映され、テレビCM「カールおじさん」で知られる、ひこねのりおさんは「マジックバトルのようだった」と制作の様子を振り返った。周防さんは「音楽が作品の上塗りにならないよう曖昧さを残した」と明かすなど制作者ならではエピソードも飛び出し、メンバーが軽妙なトークを繰り広げた。
同市の60代男性は「昔話はもちろん、新しい発見を楽しみながら制作しているのが伝わった」と話した。