【青春の「ザ・ベストテン」 南野陽子 #5完】ファンが求めるナンノを 40周年、期待に応えたい

  •  ラジオ番組リスナーからのハガキを「目立つように色を塗ってくれたり、絵を描いたりしてくれていた」と懐かしむ南野陽子
  •  南野陽子のはかま姿は全国の女子学生の憧れとなった(Blu―ray BOX「南野陽子 ザ・ベストテン コレクション」より)

 ファンに直接電話したり、もらった縫いぐるみが汚れないようビニールをかぶせたりと、ファン思いの言動で知られる南野陽子。歌手デビュー40周年を来年に控え、歩んできた日々に思いをはせた。(ザ・ベストテンの思い出を聞く連載の最終回です)

   ×  ×

 〈雑誌の撮影で、ラジオ番組に届いたハガキを「投げてみて」と言われて断ったそうですね〉

 今だとむっちゃ投げると思うんだよね(笑)。でも当時は「一生懸命書いてくれたものを投げるなんて」と、本当にそう思って断りました。割と、いちいち引っかかるタイプの子だったんです。

 〈自身の感じ方を大切にしながら、ファンと向き合ってきた〉

 歌にしてもお芝居にしても、見てくれる人がいてこそ。「ザ・ベストテン」も、リクエストやレコードの販売数といったファンの支持によって出演できる番組でした。

 〈ファンの求める存在であり続けてきた〉

 確かに、求められているものは何か、というのは常にあります。例えば、私は音楽活動を1回辞めているんですけど、皆さんが記憶してくださっているものを封印するのは違うのかなという思いも芽生えて。

 今後もいろんな「ナンノ」を提案して、ファンの方々が求め...

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