落語立川流の立川吉笑が6月に真打ち昇進する。師匠の立川談笑と共に記者会見に臨んだ吉笑は「これからの立川流を引っ張っていける存在になれるように頑張りたい」と意気込んだ。
吉笑は談笑の一番弟子で「NHK新人落語大賞」「公推協杯 全国若手落語家選手権」で大賞に輝くなど、二つ目時代から注目を集めてきた。古典の世界観を借りた創作落語“擬古典”を得意とする。
吉笑は「落語を昔のものと思い込んでいる若い人たちに『いやいや、演劇とか映画とか漫画とかと同じように、楽しいエンタメですよ』っていうのを発信したい」。
談笑は愛弟子を「落語界全体を大きく盛り上げてくれる逸材。新作を主にやっているけど、今後は古典にも力を入れるのでは。古典もうまいし、面白い」と激賞。自身の師匠、立川談志を引き合いに「一番うらやましいのは、師匠が優しいこと」と笑わせた。
6月1日に東京都内で開かれる「真打昇進披露興行」はチケットが完売しているが、中入り後からユーチューブで無料配信される。