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Vol.341 2021.3.11

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鳥取県東・中部、兵庫県北部版

Q.90歳になる母。認知症の初期と言われ約2年経ちます。突然の歯痛で歯科受診しましたが、異常なしでした。以降も顔面や歯をおさえて突然大声で「痛い!」と訴えます。何かいい対処法がありませんか。
A.画像診断で原因を把握し、症状に応じて治療を進めます。
 ご家族さまの心労も相当なものと推察申し上げます。認知症では初期からよくある短期記憶障害により脳が痛みを作ることで過剰な痛みを訴えることがある反面、逆に判断力障害から痛みをうまく表現できず痛みの原因が表面では判り難いことさえあるので、訴えの過敏・過少の両方に注意する必要があります。歯や口腔領域の診察は済まれていますから、更に画像診断も加えた三叉神経痛はじめ幾つかの除外診断の上に、過剰や見当違いと思われる痛みの訴えでないかどうか、逆に隠れている痛みの原因は無いかどうかを慎重に見極める必要があります。

 認知症の診療は継続して受けていただきながら画像診断で隠れた原因の無いことが確認できたら脳が作る過敏な症状を抑える治療を、また隠れた原因が認められたら原因治療を進めることになります。お近くの痛みの診療科にご相談下さい。

鳥取ペインクリニック 院長 延原 弘明さん

皆さんが日頃思っている身体についての疑問や悩み、健康についての質問などを鳥取市内の専門医にQ&A形式で応えて頂くコーナーです。
皆さんからの投稿お待ちしております。




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