Q.食後すぐに歯みがきをしない方が良いって本当ですか?
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A.食後20〜30分経ってからするのが理想的です。
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以前は「食後3分以内に歯みがきをするのが良い」と言われていましたね。
歯は食事をするごとに溶けています。専門的にいうと脱灰と再石灰化を繰り返しています。食事をすると歯は溶け(脱灰)、口の中のPHが酸性に傾き、歯の表面のエナメル質が傷つきやすい環境になります。そして20〜30
分するとPHが中性近くに戻り、丈夫になり始めます(再石灰化)。よくできていますね。このバランスがよくないと虫歯になりやすくなります。
歯が傷つきやすい時に磨くのではなく、安定した状態となってから歯みがきをした方が傷つきにくくなります。つまり、食後20〜30分経ってからブラッシングをすると良いと言われています。
ただ、その時間帯の歯みがきが難しい場合は食後すぐに磨く方が良いでしょう。また、食事の回数が多ければ口の中が酸性になる時間が増えて虫歯になりやすくなります。
たとえ歯が溶けるとしても、フッ素をうまく活用すれば、さらに強い歯が作れ、削らずに治ることもあります。 もしも歯を磨いているにもかかわらず、よく虫歯になってしまうなら、一度ご自分の食生活や生活習慣、さらに積極的なフッ素化合物を利用して予防できるかを専門医に相談されることをお勧めします。
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谷口歯科医院 理事長 谷口 雅人さん
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