「授かった命」を描き続ける 「からだ 世界」(17)マタギ文化に生きる画家

自然の流れの中で溶け合う熱 皮や血は画材の原料に

  •  永沢碧衣がアトリエとして使っている祖父宅の別棟。後方の「宿る者」は巣穴で冬眠中のクマがどんな夢を見るのかを想像して描いた=2025年3月、秋田県横手市(撮影・今里彰利)
  •  猟期が終わりに近づく中、雪の残る山に入った永沢碧衣。この日、初めて自らの銃でイノシシを授かった=2025年3月、秋田県横手市(撮影・今里彰利)
  •  足跡などを手がかりにスコープをのぞく永沢碧衣=2025年3月、秋田県横手市(撮影・今里彰利)
  •  永沢碧衣に撃たれながらも疾走するイノシシ=2025年3月、秋田県横手市(撮影・今里彰利)
  •  永沢碧衣の年表

 雪原に新しいひづめの跡が続く。3月。秋田県横手市の山中で、画家の永沢碧衣(ながさわ・あおい)(30)がそれを追って歩く。雪に埋もれた立ち木のそばにイノシシがいた。ハーフライフルを構え、引き金を引く。...

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